追記
Windows 10のランタイム0.6切替について、下記記載の内容では
上手く動作しなくなっていることが確認できました。
Windows 10 November Update(2015)の影響の可能性がありますが
詳細については確認できていません。
Oculus ランタイム 0.8がリリースされたため、
0.7用から0.8用に記事を修正しました。
ランタイム0.7以降、Oculus SDKのAPIが変更された事により、
過去バージョンのSDKで作成されたアプリケーションが
動かないという問題がありました。
デモンストレーションなどで0.6以前のアプリケーションを使用したいが、
UnityやUE4などの開発ツールでは0.7以降を使用しなければならないという人は、
不便を感じる事があるかもしれません。
https://www.reddit.com/r/oculus/comments/3ngmju/oculus_runtime_0607_switch_no_uninstallreboot/
こちらのサイトに、再起動無しでOculus 0.6と0.7の切り替えを行う方法が
記載されているので、簡単にまとめました。
この記事は0.7について記載されていますが、0.8でも同様の手順で切り替え可能でした。
Windows 7/8は記事の内容で問題ないと思われますが、Windows10の場合には
記事に加えてさらに作業しなければなりませんので、それについては後述します。
一番上の記事は「pstools」というものを使用した切り替えの方法が記載されています。
その下にある、「We can improve that so we don’t need to download pstools:」
と記載された記事が、pstoolsを使用しない切り替え方法となっており、
そちらについて説明します。
1) Uninstall 0.7
まず、ランタイム0.7(または0.8)がインストールされている場合はアンインストールします。
2) Install 0.6
ランタイム0.6をインストールします。
3) Copy the contents of C:\program files (x86)\Oculus somewhere safe
ランタイム0.6がインストールされているフォルダを他の場所へコピーし退避しておきます。
4) Uninstall 0.6, reinstall 0.7
ランタイム0.6をアンインストールし、0.7(または0.8)を再度インストールします。
5) Get a Copy of pstools [edit: /u/NeoZeroo posted a version without the need for pstools here ]
この手順は、pstoolsを使用しないため飛ばします。
6) make a file 0600.cmd
0600.cmd
net stop OVRService "C:\program files (x86)\Oculus\Tools\DirectDisplayConfig.exe" off taskkill /f /im OculusConfigUtil.exe start "" Oculus_0600\Service\OVRServer_x64.exe start "" Oculus_0600\Tools\OculusConfigUtil.exe
net stopから始まるこのテキストをコピーし、0600.cmdとして保存しておきます。
なお、「Oculus_600」と記載されている箇所については、
先ほど退避させておいたランタイム0.6のフォルダを指定してください。
※program filesなど、スペースのあるフォルダの場合、
ダブルクオートで囲んでください。
7) make a file 0700.cmd
0700.cmd
taskkill /f /im OculusConfigUtil.exe taskkill /f /im OVRServer_x64.exe "C:\program files (x86)\Oculus\Tools\DirectDisplayConfig.exe" on net start OVRService start "" "C:\program files (x86)\Oculus\Tools\OculusConfigUtil.exe"
同様に、上記テキストをコピーし、0700.cmd(または0800.cmd)として保存します。
ランタイムが0.8の場合でも、同様の内容で切り替え可能です。
8) Right click and run as administrator the batchfile off your choice and off you go!
ランタイム0.6に切り替える場合は0600.cmdを、0.7以降に切り替える場合は
0700.cmd(または0800.cmd)を右クリックし、管理者として実行してください。
以上の作業で、再起動無しでランタイム0.6と0.7以降を切り替えることができるようになります。
ただし、Windows 10の場合、それだけでは動作しません。
Windows 10の場合は、下記手順がさらに必要です。
参考:http://windowsiot.azurewebsites.net/?p=641
1) OVRServer_x86.exe の互換モード設定
退避させていた0.6ランタイムフォルダ内、Service/OVRServer_x86.exe を
右クリック、プロパティから「互換性」タブ内の互換モードにチェックし、
プルダウンから「Windows 8」を選択しておく。
2) 0600.cmd、0700.cmd(または0800.cmd)を修正
これらのファイルの中で「OVRServer_x64.exe」となっている箇所を
「OVRServer_x86.exe」に変更します。
(各ファイル1か所ずつ修正要)
x64版のexeはエラーが発生するため、使用できません。
以上の作業を行ったのち、0600.cmdまたは0700.cmd(または0800.cmd)を
管理者として実行することで
Windows 10上でもランタイム0.6と0.7以降の切り替えが可能となります。
※ただし、Windows 10でランタイム0.6を使用する場合、
Display Modeは「Extented Desktop」としてしか使用できません。
Windows 10環境、GeForce Driver 358.78 にて動作確認済みです。
ランタイム0.8は、GeForce Driver 358.70以降が必要です。